手を動かして学ぶコンテナ標準 - Container Image と Container Registry 編
先日は、コンテナ標準化の現状と Kubernetes の立ち位置について において、各種ドキュメントをベースにコンテナ標準についてまとめてみました。 このブログでは、実際に tool などに触れて手を動かすことで、コンテナ標準についてさらに理解を深めてみたいと思います。 なお、基本的にこのブログ内のコマンドは、Linux で実行するものとします(自分は MacOS で Vagrant で Ubuntu VM を立てて実験してます)。 OCI Image の中身を見てみる skopeo と呼ばれる「container image に対して様々な操作を行えるツール」があります。このツールを利用することで、「docker image から OCI Image への変換」を行うことができます。このツールを利用して、実際に OCI Image の中身を見てみましょう。 まず、以下のコマンドを実行して ruby:2.7.2-slim という docker image を oci:ruby-oci:2.7.2 という名前の OCI Image に変換します。 vagrant@vagrant:~/oci-playground$ skopeo copy docker://ruby:2.7.2-slim oci:ruby-oci:2.7.2 Getting image source signatures Copying blob 852e50cd189d done Copying blob 6de4319615e2 done Copying blob 150eb06190d1 done Copying blob cf654ff9d9df done Copying blob 0a529f6cf42e done Copying config 3265430f5e done Writing manifest to image destination Storing signatures 上記コマンドを実行すると、ruby-oci という directory が出来ています。...